銀行カードローンの自主規制が進まないと考えられる理由

金融庁が実態調査に入るということから銀行カードローンの過剰融資問題が一気に表面化しました。2010年の貸金業法の改正によって総量規制の対象になった消費者金融が貸付に大きな制限が設けられたことをきっかけに、銀行カードローンは毎年、その融資残高をどんどんと伸ばしていき、ついには6年ぶりに自己破産者の増加を招くまでになったのです。

さすがに銀行は監督官庁の金融庁が懸念を表明することで慌てて全国銀行協会がそれぞれの銀行の自主規制を求めるなどの対策を講じ始めたようですが、自主規制ではおそらく銀行カードローンの過剰融資問題は解決しないでしょう。

理由は簡単で銀行のとっては銀行カードローンは儲かる金融商品であり、なおかつ不良債権リスクもほとんどないからです。リスクのないもうけ話を自主規制で手放すでしょうか。金融庁の締め付けがどのくらいかによって変わってくるでしょうが、否定的な意見が多いようです。

銀行カードローンは銀行融資にとっては大きな金利を得ることができますし、不良債権化すれば傘下の消費者金融の保証会社から保証金を受け取ることができます。ノーリスクで高い金利が得られる優良な金融商品が銀行カードローンなのです。

銀行カードローンをおまとめローンとして利用できないか検討してみよう

複数の消費者金融からの借入があると、金利が高い状態で借入を行なっている可能性が高いです。100万円以上の利用限度額となれば、利息制限法で定められた上限金利が1段階厳しくなるので、金利を実質的に引き下げることが出来ます。消費者金融は、貸金業法に基づいた貸付となってしまうので、総量規制の影響を受けます。既に借入残高が年収の1/3に近づいている場合には、おまとめローン以外は厳しいと考えてしまうでしょう。

しかし、貸金業法に基づくおまとめローンでは、借り換え目的に限定されており、おまとめ後は業界の自主規制により新規貸付がおまとめローン完済まで制限されます。そこで、総量規制対象外の銀行カードローンを申し込んで、借り換え目的と申告した上で審査を行えば、利用限度額を大きく設定してもらえる可能性があるわけです。

銀行カードローンならば、おまとめローンを利用したことにはならないので、実質的に借り換えを行ったとしても新規貸付が制限されることはありません。与信状況に問題が無ければ、銀行法に基づく貸付が行われている銀行カードローンは、消費者金融の借入に影響を与えないわけです。総量規制の影響を恐れて借り換えを制限するよりも、低金利な銀行カードローンへの借り換えを行って、完済を早期に目指すことが大切です。